高齢者が運動するときに注意すべきことについて

高齢者が健康を保つには、運動が欠かせません。しかし、間違った方法で運動すると、体の状態を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。運動する前には、血圧に異常がないか確認してください。また、疲労、発熱、下痢など、体調がすぐれない場合は、運動をしないほうがいいでしょう。運動しているときに、水分補給をしないままでいると脱水症状になって危険です。のどが渇く前に、水分を定期的に補給するようにしましょう。

最適な運動量やスピードはそれぞれ異なるので、自分に合ったペースで行いましょう。一定のペースで運動するのが一番疲れないので、頑張り過ぎないようにすることも大切です。途中で休憩もしっかり取りましょう。筋肉に負荷をかける運動は、毎日すると負担が大きいので、1週間に2~3回程度がいいです。運動の際には、正しい姿勢を保つことも大切です。姿勢が正しくないと、体に痛みが出てしまいます。また、体の同じ場所に負荷をかける運動だけするのではなく、いろいろな場所に負荷がかかるような運動をするように心がけましょう。

運動をしていて急にやめてしまうと、ふらふらして転倒するリスクが高くなります。たとえば、ウォーキングなら最後の5分は少しずつスピードを落とすなどして、クールダウンしながら終えるようにしましょう。また、運動していて肩で息をする状態だと、負荷がかかり過ぎています。無理なく呼吸ができるような状態を保つようにしましょう。